仙台お布施の真言宗成田山国分寺インスタグラム

真言宗

真言宗

空海と真言宗

 成田山国分寺の宗派は真言宗です。
真言宗は日本仏教の一派で密教とも言われます。大日経、金剛頂経、蘇悉地経そしつちきょう、などにより、胎蔵・金剛の両部を立て、陀羅尼だらにの加持力で即身成仏させるのを宗旨とします。
仏滅(釈迦の死)後700〜800年を経て、竜樹が南天竺てんじくの鉄塔を開いて、親しく金剛薩捶こんごうさつた(捶の左は土へんのユニコード文字)から秘密を受けたのに始まるといわれています。竜樹はこれを竜智に伝え、竜智門下の善無畏ぜんむいおよび金剛智のふたりが、前後して唐の開元中に中国にきてこれを宣伝し、金剛智の弟子である不空にいたって大成しました。その弟子である恵果阿闍梨けいかあじゃりが受け継ぎました。
日本仏教の真言宗は「弘法大師空海」(774〜835)によって9世紀初めに開かれました。「弘法大師空海」は唐へ渡り恵果阿闍梨に師事しました。その際に密教を基盤として「弘法大師空海」は学びました。806年に日本へ帰国後、空海は真言宗密教の法灯を掲げました。空海は京都の教王護国寺(東寺)、奈良の高野山を拠点として活躍しました。空海の活動は、真言宗の活動はもとより、社会活動や文芸活動、書など多岐に渡り偉大な足跡を残されるのです。
のちに古義と新義に分かれ、さらに分派を生じ、現在では智積院ちしゃくいん、長谷寺、金剛峰寺こんごうぶじ、仁和寺、大覚寺、醍醐寺、勧修寺、隋心寺、泉涌寺せんゆうじ、東寺などの十本山があります。
真言宗成田山国分寺も弘法大師空海の教えが活動の基本となっており「弘法大師空海」像が境内にまつられています。

真言宗と「不動明王」

 「弘法大師空海」の開いた真言宗において、大日如来が最も重要です。真言宗成田山国分寺で作成する位牌の上には大日如来の種字である梵字の阿を記します。真言宗において、叡智そのものであり、根源の光そのものである大日如来は、太陽の光のようにあらゆる時代と場所にさまざまな姿で現われて全ての生き物を救うために説法をしています。宇宙空間のすべて花鳥風月草木に至るまで大日如来の説法です。そして「弘法大師空海」は、即身成仏という言葉で本来成仏している自己の発見を表しました。「不動明王」は、密教の根本尊である大日如来の化身、或いはその内証(内心の決意)を表現するものであると見なされています。それゆえに真言宗智山派 大本山成田山と不動明王は深い関係があり、真言宗成田山国分寺に日本一大きな「不動明王」大仏がまつられているのです。

大本山成田山新勝寺

 大本山成田山新勝寺は天慶3年(940)寛朝大僧正によって開山されました。寛朝大僧正は朱雀天皇より平将門の乱平定の密勅を受け「弘法大師空海」が敬刻開眼の「不動明王」を奉持し難波の津の港(現大阪府)より海路を東上して尾垂ヶ浜(千葉県匝嵯郡光町)に上陸、更に陸路を成田の地に至り、乱平定の平和祈願の護摩を奉修し成満しました。大任を達成の大僧正は再びご尊像「不動明王」とともに都へ帰ろうとしましたが不思議にもご尊像は磐石のごとく微動だにしません。やがて「我が願いは尽くる事なし、永くこの地に留まりて無辺の衆生を利益せん」との霊告が響いたのです。この話を聞て、当時の天皇は深く感動され、国司に命じてお堂を建立し新勝寺の寺号を授与し、ここに東国鎮護の霊場として成田山新勝寺が開山しました。

真言宗成田山国分寺

 当院は大本山成田山新勝寺の仙台分院成田山国分寺として宮城県仙台市青葉区川内亀岡に開山しました。弘法大師空海が創立している「真言宗智山派」に属し、大日如来の分身「不動明王」が本尊です。開山時に千葉県にある新勝寺の「不動明王」分身、分霊を勧請し当院で祀っています。本尊の「不動明王」は成田山国分寺境内の展望台にも鎮座し日本一高いお不動さまとも呼ばれています。また戦国時代、伊達政宗が仙台に移るまでの407年間、こちらの国分荘を称し33ヶ村を統治していた「国分氏」の初代より17代までの城主の霊を境内で安置しております。真言宗智山派の成田山は「不動明王」のご宝前にて、信徒の皆さまの家内安全祈願、厄払い祈願など総祈願の護摩を祈願、祈祷をいたしております。また当院では導師のもと先祖、水子、人形などの供養のおつとめをしております。

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真言宗成田山国分寺
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